女性の悩み女性のからだ 頭痛について 頭痛のタイプ 危険な頭痛 食事で起こる頭痛・治す頭痛 医者のかかり方 あなたの頭痛はどのタイプ? 頭痛は、痛みそのものが持病である「慢性頭痛」と、脳や目、耳などの病気から頭痛が起こる「症候性頭痛」に大別されます。多くの場合、命に別状のない慢性頭痛です。その中でも、痛む場所、痛み方、原因などによって「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。それぞれのタイプによって、対策法や治療法、薬などが異なり、間違えて治療するとかえって痛みを増幅させることもあります。まずは、自分の頭痛がどのタイプかをしっかり認識することが肝心です。 片頭痛の症状・原因・対策女性の頭痛の多くが片(偏)頭痛と言われています。目の前がチカチカするといった痛みの前兆があった後、頭の片側、こめかみのあたりがズキンズキンと脈に合わせて数時間痛みます。二日酔いのひどいような感 じの痛みです。市販の痛み止めが効かない、日常生活に支障をきたす場合は、片頭痛の可能性が大きいです。しかし、自分で思い込んでいることも多いので、き ちんと診断を受けましょう。症状脈を打つようにズキンズキン痛む/頭の左右どちらか片方が痛む/月に数回ときどき痛む/吐き気、嘔吐を伴う/日常生活に支障をきたすことがある/ 週末や生理前に痛む/親子で同じような症状がある/前兆として目の前がチカチカしたり、あくびやイライラがある/動くとよけい悪くなる、など原因頭部の血管が拡張し、その周囲が炎症を起こして痛みが起こります。ストレスやホルモンのアンバランス、過労、睡眠不足、タバコ、アルコール、食べ物、音、光、匂いなどの刺激が痛みを誘発すると言われています。対策・治療流産や異常妊娠の危険性もありますから、自己診断せず、すぐに病院・医院で診察を受けてください。 緊張型頭痛の症状・原因・対策頭を締めつけられるような痛みがダラダラと続きます。特に後頭部から頭頂にかけて強く痛みます。ストレスによる頭や首、肩の筋肉のコリが原因と考えられます。片頭痛とは違って日常生活に支障はあまりきたしませんが、心身の疲労のサインとも言えます。症状頭をギュッと締めつけるような痛み/頭全体が鈍く重い感じ/ダラダラと長時間続く/肩こりを伴う場合が多い/フワフワとした目まいがある、など原因ストレスや長時間同じ姿勢を続けることなどで、首筋から頭部にかけての筋肉が凝り、痛む。高さの合わない枕や、眼精疲労が原因となることも。対策・治療血流をよくするのがポイント。後頭部から肩にかけてのマッサージ/入浴/程よい飲酒/ストレッチ/適度な運動/息抜き・気分転換/鎮痛剤など群発頭痛について主に男性に見られる、重度の頭痛です(女性の5倍の発症数)。片側の目の奥がえぐられるように激しく痛み、じっとしていられないほどです。1日に1回から数回の痛みが1~2ヶ月の間続きます。正確な原因は不明ですが、内頸動脈(目の後ろの血管)が腫れて痛むためと考えられています。仕事が手につかず日常生活に支障をきたす激痛ですから、すぐに医者にかかって、投薬や酸素吸入などの手当てを受ける必要があります。 群発頭痛について主に男性に見られる、重度の頭痛です(女性の5倍の発症数)。片側の目の奥がえぐられるように激しく痛み、じっとしていられないほどです。1日に1回から数回の痛みが1~2ヶ月の間続きます。正確な原因は不明ですが、内頸動脈(目の後ろの血管)が腫れて痛むためと考えられています。仕事が手につかず日常生活に支障をきたす激痛ですから、すぐに医者にかかって、投薬や酸素吸入などの手当てを受ける必要があります。 危険な頭痛を見逃さないで! 頭痛は、命にかかわる重大な病気のサインである場合もあります。「突然の痛み」「いつもとは違う痛み」など以下のような症状が現れたら、至急、医者の診察を受けてください。くも膜下出血の痛み突然、バットで殴られたような激痛で始まる/頭全体、あるいは後頭部の痛み脳腫瘍の痛み吐き気を伴う頭痛/早朝の頭痛が続く/1ヶ月くらい続き、痛み止めやストレッチが効かず痛みがひどくなる/うっ血乳頭(眼底のむくみ。検査でないとわからない)/マヒや物が二重に見える慢性硬膜下血腫の痛み高齢者に多い/ボケ症状を伴う/軽いマヒ/ちょっとした頭部の打撲の後に発症する髄膜炎の痛みかぜの症状に似た発熱が先行することが多い/吐き気、嘔吐/首が硬くなり、前にこっくりしづらくなる/意識障害 食事で起こる頭痛、食事で治す頭痛: 頭痛を誘発する食品と、痛みをやわらげたり頭痛になりにくいカラダをつくる食品があります。頭痛が気になるなら、自分のタイプに合わせて、食生活から見直してみてはいかがでしょう?頭痛を誘発する食品(片頭痛)アルコール(特に赤ワイン。緊張型頭痛は血行をよくするので飲んでもOK)/チラミンを多く含むもの(チーズ、赤ワイン、チョコレート、など)/血管を拡げる作用のある亜硝酸塩(ハム・ソーセージなどの加工品に含まれる)頭痛に強いカラダを作る食品緑黄色野菜(ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC)/マグネシウム(ほうれん草、大豆製品、玄米、ひじき、海藻、ナッツ類)頭痛をやわらげる食品ハーブ(片頭痛にはペパーミントなど、血管を収縮させる作用のあるものを選んで。鎮静効果のあるハーブは全般におすすめ)/カフェイン(片頭痛に。血管を収縮させる)症状を的確に伝えれば、頭痛の原因の判断もつきやすくなります。以下のポイントをおさえて説明するようにしてください。痛む箇所/痛み方(ズキンズキン痛い、突き刺すように痛い、など)/痛みの周期(時間帯なども)/市販薬が効くかどうか/ 日常生活への影響(動くと痛みが増す、など)/頭痛以外の症状 医者へのかかり方: 何科にかかる?頭痛は自己診断を避け、医師に相談して原因をはっきりさせることが大切です。頭痛の専門は「神経内科」「脳神経外科」ですが、もし近くに「頭痛外来」のある病院があれば、そこでの診察をおすすめします。先生に伝えること症状を的確に伝えれば、頭痛の原因の判断もつきやすくなります。以下のポイントをおさえて説明するようにしてください。痛む箇所/痛み方(ズキンズキン痛い、突き刺すように痛い、など)/痛みの周期(時間帯なども)/市販薬が効くかどうか/ 日常生活への影響(動くと痛みが増す、など)/頭痛以外の症状 女性の悩み女性のからだTOPへ戻る➡︎ 協力:財団法人 東京顕微鏡院・こころとからだの元氣プラザ