妊娠力

妊娠力を高める習慣

妊娠しやすい体作り食事

タバコとお酒と妊娠

タバコが健康に良くないのは周知の事実。最近では禁煙ブームもあいまって、だいぶ喫煙する人が減ってきているようです。妊活中、妊娠を希望している人なら、タバコは絶対にNG!

タバコと妊娠

禁煙女性が喫煙すると、卵巣の機能が低下する可能性があるからです。喫煙は、女性だけでなく、パートナーである男性にも注意してもらいたいこと。喫煙者と非喫煙者の男性を比べると、喫煙している男性は、精子の数が減少したり、運動率も低下すると言われています。

また、副流煙の害も忘れないで! 女性が喫煙していなくても、パートナーの男性がタバコを吸えば、女性は受動喫煙者となります。その害は、喫煙者とそれほど変わらないと言われています。妊娠を望むカップルにとって、タバコは百害あって一利なし。喫煙している人は、女性も男性も、妊娠を望む少なくとも3カ月前からは禁煙しておきましょう。

お酒と妊娠

お酒飲酒が妊娠率を下げるということはありませんが、ベビ待ちさんは、週に1~2回程度に抑えておいたほうがいいかも。量もビールやワインなら1杯程度にとどめておきましょう。なぜなら、妊娠初期は胎児の脳や神経系の器官の発達が活発な時期。妊娠していることに気づかず多量にアルコールを摂取すると、これらの発達に影響を及ぼし、先天性の異常を引き起こしかねないからです。“妊娠したいな”と思い始めたら、お酒もほどほどにしておきましょう。

いい眠りが妊娠への近道

仕事が深夜まで及んだり、夜遅くまでテレビを見たり、パソコンをしたりで、寝不足状態になっていませんか?人間の体にとって、必要不可欠な睡眠ですが、それをないがしろにしている人が多くなっているのも現代社会の特徴です。たとえベッドに入ったとしても、なかなか寝付けないなど、睡眠の質が悪くなっている人も多いことでしょう。

sleep不妊に悩むベビ待ちさんにとって、質の悪い睡眠は要注意です。なぜなら、睡眠中は女性ホルモンの分泌が活発になって、卵子の成長を促す大切な時間だから。体の疲れが取れないだけでなく、せっかくの女性ホルモン分泌の機会を逃しているのです。
卵子を成長させ、その質を上げるためにも、質のよい眠りを手に入れましょう。睡眠において心がけたいことは以下のポイントです。

夜は24時までには寝る: 女性ホルモンの分泌が高まるゴールデンタイムは22時~2時まで。少なくとも24時までにはベッドに入りましょう。

寝る前の部屋の明るさ: 強い蛍光灯の光のもとだと、睡眠を促すホルモンのメラトニンが減ってしまいます。眠る1、2時間前からは、やや暗めの白熱灯のもとで過ごすと、寝つきが良くなり、質のよい眠りが得られます。

朝は決まった時間に起きる: 決まった時間に起きることで、睡眠のリズムが整います。

起床後は日光を浴びる: 朝に光をしっかり浴びることで、脳の覚醒を促すホルモンであるセロトニンの分泌が活発になり、体のリズムにメリハリがつきます。

これらのことを意識し、しっかりとした睡眠リズムを手に入れれば、生殖機能も正常に働き、妊娠力アップにつながります。不規則な生活習慣を送っている人は、ぜひこの機会に一度見直してみましょう。

服装も妊娠に関係ある?

妊活中、妊娠を希望する期間は、服装選びにも少し気をつかってみましょう。

スキニーデニムまず、避けたいのが体を締め付けるファッション。流行のスキニーデニムなどタイトなパンツや、ウエスト部分が極端にシェイプされているもの。また、ヒップラインを美しく見せてくれる強力なサポート力のあるガードルや補正下着もNG。これらは、下半身を締め付けるので血行が滞りがちに。子宮や卵巣などの器官が正常に機能するには、骨盤内の血液循環が良好であることが第一。それらを妨げる可能性のある、きつすぎる服装は避けましょう。ゆったりとしていて、着ていて心地よい服装が理想的です。

また、不妊の原因になる“冷え”も、服選びでは重要なポイント。特に足元、腰は冷やさないように。足は第二の心臓と呼ばれるくらい、内臓をはじめとする全身への影響が大きく、かつ冷えやすい部分なので特に注意が必要です。

冷え対策冬場は冷えに気をつかっていても、意外に無防備になりがちなのが夏の冷え対策。冷房が効いている環境では、知らず知らずのうちに体を冷やしています。サッと羽織れるシャツやカーディガン、ストールなど、夏場でも一枚持ち歩いているとよいでしょう。また、夏は素足にサンダル、という人も多いでしょうが、手足は全身で最も冷えやすい部分ということを忘れずに。できたらつま先の覆われたものや、靴下、ストッキングを組み合わせるなど、夏場の足元も工夫しましょう。

大きなショーツ服装だけでなく、下着でも冷えは予防できます。ふだんから、冷え性や生理痛、生理不順に悩まされている人で、おへその出る小さなビキニタイプのショーツをはいていたら要注意! 女性にとって腰を冷やすのは禁物。おへそまですっぽり包み込んでくれる、ゆったりとした大きなショーツを選びましょう。それらを重ね履きすればさらに効果的です。

妊娠しやすい服装のポイントは、体を締め付けないゆったりとしたもので、同時に体、特に腰周りや足元を冷やさない保温効果が高い服装であること。これらの点をちょっと意識しながら、ベビ待ちさんのオシャレを楽しんでいきましょう!

妊活中、おすすめバスタイム

お風呂好きな女性は多いはず。ベビ待ちさんなら、バスタイムをより効果的に活用してみましょう。妊娠しやすい体作りに近づくポイントが、お風呂にはたくさん詰まっています。緊張や冷えでこわばっていた体をほぐし、体温を上げ、血流を改善させるのに、バスタイムは絶好の機会。

以下に、妊活中におすすめしたい入浴のポイントを挙げるので、ぜひ試してみてくださいね。

温度: お湯の温度はぬるめの39~40℃を目安に。熱いお湯は交感神経を刺激し、新陳代謝が良くなりますが、ベビ待ちさんには副交感神経を刺激するぬるめのお湯をおすすめします。交感神経よりも副交感神経が優位になると、寝ているときと同じような、リラックスした状態になります。心穏やかにリラックスした状態を維持することはとても重要です。

時間: 20~30分かけてゆっくりと入るといいでしょう。ゆっくりと時間をかけて入ることで、体の末端まで温かい血液が回り、体温が上昇。また、ぬるめのお湯でも30分近く入っていると結構汗をかきます。汗をかくことで体の老廃物が排出され、より健康的な体になります。

入り方: 肩から浸かるのではなく、胸から下だけ浸かる半身浴がおすすめ。半身浴は通常の入浴よりも体の芯から温まることができ、冷え性改善にも効果的です。

プラスα: シャンプーの際に頭皮マッサージをするのも◎。頭には数多くのツボが存在し、それらを刺激することで、血流量が上がり血行が促進されます。指の腹で丹念にマッサージしたり、ブラシをつかってとかすようにマッサージしてもいいでしょう。

また、リラックス効果を高めるために、お好みのアロマオイルを数滴たらしたり、キャンドルを浮かべてみたり。工夫次第で楽しいバスタイムがおくれそうですね。

妊娠しやすいセックスの知識、間違ってない?

妊娠しやすいセックスについて、色いろな情報がありますが、すべてを鵜呑みにする必要はありません。あまり人に相談できる話題でないからこそ、色いろな噂が飛び交い、惑わされてしまう人も多いでしょう。正しい情報を取捨選択することが重要です。

まず、妊娠しやすい体位についてですが、妊娠できるかどうかにおいて体位は関係ありません。どのような体位であっても、膣の中に射精されればいいのです。また、女性のオーガズムによって、精子が卵子と出合いやすくなるとの情報もありますが、実際に、妊娠率の向上に寄与するのかどうかは不明です。

排卵日体位などを気にする前に、やはり注目したいのは、妊娠しやすい性交のタイミングです。
精子は1回の射精において何億個と放出されます。しかし、卵管にたどりつけるのはその中のわずか。精子の受精能力は卵子よりも長く、射精後2~5日と言われています。卵巣から排卵した卵子は、卵管に取り込まれます。卵管膨大部で1個の精子と出合って受精しますが卵子の寿命は排卵後24時間ほど。つまり、卵子が卵管に入った時点で、寿命が比較的長い精子がすでに待機している状態がベストだと言えます。(排卵日チェッカーで確認)

そのためには、排卵後よりも、受精の可能性が高まる排卵前にセックスをしたほうがいいでしょう。精子の寿命が2~5日と考えれば、排卵日5日前の射精でも妊娠する可能性はあるのです。排卵日の翌日でも間に合う可能性はありますが、ベストタイミングは排卵日当日とその前日です。

そして、もうひとつ忘れないでほしいことは、セックスを義務化しないこと。妊娠が目的となってしまうと、どうしても気持ちが入らないことがあります。それは男性にもプレッシャーになりかねません。お互いに気持ちを通い合わせながら、心地よい時間を心がけましょう。