Q2
あなたであって、あなたでなくなるのです!
妊娠何カ月まで仕事ができるかということは、仕事内容や妊婦さんの状態によっても異なります。私がよく言う言葉に「人間には男と女、そして妊婦の3つの性がある」というのがあります。普段はどうって事のないことが妊娠中にはなぜかうまくできないとか、判断力が鈍るとか、そういったことはよくあるのです。妊娠中は体にさまざまな変化が起こり、あなたであってあなたでなくなる、それほどまでに女と妊婦は違う存在だということです。
あなたのように事務の仕事で、そして体調に問題なければ、労働基準法に定められている産前6週間まで働いても大丈夫でしょう。ただし、車を運転する仕事などは、妊娠がわかった時点で避けましょう。また、満員電車を避ける、残業はしないようにする、ゆったりとした服を着るなどを心がけ、決して無理をしないようにしましょう。なんといってもあなたの体が一番大切なのですから。
ワーキングマザーが知っておきたい法律
産前産後の休暇について:労働基準法では、どんな職場においても産前6週間と産後8週間の休暇が取れることになっています。休暇をもらうためには、医師や助産婦によって出産予定日が記載された診断書を会社に提出します。
職場の配置転換について:労働基準法では、妊娠中の女性は会社に対して配置転換の要請ができることになっています。立ち仕事など体力的にきつい仕事をしている場合は、ほかの仕事にかえてもらうように会社に相談することをおすすめします。
時差出勤や勤務時間短縮などについて:男女雇用機会均等法では、雇用主は女子労働者が健康診査などを受けられるよう配慮したり、健康診査に基づいた指導要項を守れるように勤務時間の変更などの措置をとる義務があると定めています。この法律によって、妊婦は時差通勤や勤務時間の短縮、定期健診などのための通院が社会的に認められています。
育児休暇について:育児休業法では男女を問わず、子どもが1歳になるまで仕事を休むことが認められています。休暇をもらうためには、必要事項を記入した書類を会社に提出する必要があります。
関連情報:
妊娠日めくりカレンダー:
妊娠日めくりカレンダーはママ(妊婦)の症状、赤ちゃん(胎児)の発育と成長を280日めくりでアドバイス。最終月経日・出産までの情報が満載。
妊娠月数カレンダー(妊娠1ヶ月〜10ヶ月):
妊娠の経過はママ(妊婦)の症状、赤ちゃん(胎児)の発育と成長を妊娠1ヶ月から妊娠10ヶ月まで月ごとのアドバイスにまとめたものです。
妊娠中の体重管理:
妊娠中の体重増加の目安がどのくらいまで?太りすぎ、痩せすぎのリスクなど、健やかな出産のために、必ず知っておきたい妊娠中の体重管理、妊娠中体重増加の目安、食生活のポイントをチェック。
妊娠中の食生活ナビ:
妊娠中は赤ちゃんのためにも妊婦の体のためにも、特に食生活には気をつけたいもの。妊娠前期・中期・後期の時期別に、食生活のポイントや、特に摂取したい栄養素をご紹介します。