妊娠力

妊娠力を高める体作り

妊娠しやすい体作り食事

妊活中の太りすぎ、痩せすぎ、大丈夫?

痩せすぎも太りすぎも、妊娠を希望する女性にとってはいい状態とは言えません。なぜなら、痩せすぎ・太りすぎの状態だと、ホルモンバランスが崩れ、月経障害や排卵障害を引き起こす可能性が出てくるから。排卵障害があれば、当然妊娠する確率は低くなります。また、肥満の女性は無排卵になる確率が高いとも言われています。肥満の女性が適正体重になっただけで、ホルモンバランスが整い妊娠したという報告もあります。

無理なダイエットによる急激な体重の減少も要注意!1年間に体重の10%以上の体重の減少があると、月経が止まりやすくなります。そのような状態になると、月経が再開するにはかなりの時間を要すもの。卵巣が正常に機能し、再び月経が始まるまでには、個人差もありますが、2、3年、あるいはそれ以上かかるケースもあるそうです。無月経、無排卵が長期にわたると、子宮や卵巣の機能が衰え、ホルモン剤を投与しても反応が鈍くなり、月経や排卵を起こすことが難しくなります。ベビ待ちさんは痩せすぎにも、太りすぎにも気をつけて!

まずは、自分の適正体重を知ることから始めてみましょう。

身長と体重を入力し、
現在のBMI値をチェック!

				

BMI値
18.5未満・・・低体重(やせ)
18.5以上~25未満・・・普通体重
25.0以上・・・肥満
(日本肥満学会)

BMI値が18.5以上~25未満の普通体重値が、健康にも妊娠にも最も理想的な範囲。体重とホルモンバランスの関係はとても密接で、痩せすぎの人や肥満の人が適正体重に近づける努力をしただけで、自然排卵がみられるようになったケースもあります。自分の今の体の状態をしっかり把握し、適正体重を維持する生活を心がけてみませんか?

血流改善で妊娠力を高める

不妊症の体質改善として最も重要なことは、血流を良くすることです。血流は全ての臓器に栄養や酸素、ホルモン、免疫物質などを運ぶ非常に重要な役割を果たしています。当然、子宮や卵巣にも必要不可欠な物質を供給するわけですから、血液循環が滞ると卵子の質の低下や子宮内膜が厚くならないなどの問題が生じやすくなります。子宮の血流量が多いほど、着床率も高まるという報告もあります。


では、どのようにすれば血流がよくなるのでしょうか?

 

ストレッチまずすぐに実践できる方法として挙げられるのがストレッチ。特に腰回りのストレッチを重点的に行えば、腹部内臓への血液循環の改善が期待できます。また、足、特にふくらはぎのストレッチも効果的です。

食事で体の中から温めることで、体温を上げ、血流を良くすることも大切。ビタミンB群を豊富に含む食材や鉄分、良質のタンパク質を十分に摂取しましょう。なるべく体を温める食材を食べて、冷えによる血流の悪化を防ぐことが重要です。

 

リラックスできる環境自律神経も注目したいポイントです。昼間の活動中やストレス等で、交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮し血流が悪くなります。逆にリラックス状態で副交感神経が優位になると、血管を拡張させるので血流も良くなります。自律神経のバランスを整えるためにも、ストレスをあまり感じない、リラックスできる環境を心がけましょう。

運動や食事、生活環境など、様々な面から血流改善へアプローチし、妊娠しやすい体作りを心がけましょう。

妊活中の適度な運動が必要なワケ

運動不妊の原因に深く関係するのが肥満とストレス。この二つを同時に解消するには、やはり運動が効果的です。体を動かすと、血行が促進され血液循環が良くなります。血液の中にはたくさんの栄養素が含まれており、体を巡りながら様々な臓器に栄養を届ける働きをしています。循環が良くなることで、子宮や卵巣にも十分な酸素と栄養が届き、女性ホルモンの働きも活発に。また基礎代謝が上がると体温も上がり、冷えの改善にも効果があります。ほどよく汗をかけば気分もサッパリし、ストレス解消にもなるでしょう。不妊に悩む人にとって運動は、ぜひ取り入れたい習慣のひとつと言えますね。

運動と言っても、急にジョギングをしたり、ジムでトレーニングを始める必要はありません。あまり運動をする習慣がない人なら、近所をウォーキングするだけでもOK。公園を散歩したり、ひとつ手前の駅で降りて、ふだんより多めに歩いてみたり。まずは、1日15分からはじめてみましょう。肥満を解消したい場合は、30分程度。脂肪を燃焼するのは歩き始めて20分後なので、ダイエットも兼ねたい方はやや長めに歩くことをおすすめします。

大切なのは、自分にとって“心地よい”と思える程度の運動であること。急に過度な運動を始めてストレスを感じてしまっては、元も子もありません。気持ちよく汗を流せるくらいが理想的。少しずつを長く、毎日の習慣としましょう。

冷え性は妊娠の大敵!

冷え性に悩んでいる女性は多いですよね。夏場でも足先だけは冷たい、という方もいるのでは? 女性の体の悩みの定番とも言える冷え性ですが、実は不妊にも大きく関係しています。

冷え症冷え性で下半身が冷えやすい女性は、子宮まで冷やしてしまっているのかも。子宮は臓器のなかでも、冷えの影響を受けやすく、生理痛やホルモンバランスの悪化を招きやすくなります。
また、体全体が冷えると、血液循環が悪くなって女性ホルモンのバランスが乱れたり、卵子を作る卵巣に血液が十分に行き渡らなくなったりと、ますます妊娠しにくい状態に。ホルモンバランスが安定しないと生殖機能も低下するので、冷えは妊娠の大敵と言えます。
冷え性の改善策にも色いろありますが、一般的には次のようなことが挙げられます。

血行をよくして基礎代謝を上げるため、適度な【運動】を心がける

【体を温める食材】を食べる

入浴はシャワーなどで済ませず、しっかり湯船につかる。特に【半身浴】がおすすめ

体を締め付けると血行が悪くなり冷えやすいので、【ゆったりとした、保温効果の高い服装】にする

日常のさまざまな場面で、少しずつ気をつけることで、冷え性は改善、予防することができます。体を温めれば、妊娠しやすい体になるだけでなく、肌の調子も良くなったり、やせやすくもなるそう。冷えを改善し、身もココロもポカポカを目指しましょう!