Q1

産後8週間は無理をしないこと

妊娠・出産によって女性の体はさまざまな変化をし、またダメージも受けます。回復にはだいたい6～8週間かかり、その期間を産褥期（さんじょくき）と言います。

では、産褥期の体の具体的な変化について主なものを説明しましょう。まず、子宮は収縮を繰り返しながら下に下がっていき、平均2週間ほどで外からは触れられないくらい小さな状態に戻ります。このとき、後陣痛と言って陣痛に似た痛みが伴います。それから出産によって大きく開いた膣口は、数時間から1日経つと元の大きさに戻りますが、切開傷がある場合などはしばらく痛みが続きます。卵巣はたいてい数カ月後にはもとの機能を回復します。また、産後4～6週間くらいまでは、性器から悪露（おろ）と呼ばれる分泌物があり、この間はナプキンをこまめに換えて清潔を心がけなくてはなりません。以上のような変化が起こる産後6～8週間は、体が回復していく大切な期間です。

ですから、労働基準法で定められている産後8週間の休暇は、非常に理にかなったものと言えるでしょう。あなたの会社は忙しくて休みがとりにくいということですが、産後の休暇は法律で認められていることなのですから、しっかりと休むべきです。