女性の病気事典

女性の病気事典 – 痔

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女性の病気事典:気をつけたい女性の病気・トラブル・症状をピックアップ。少しでも気になる時は、早めに病院を受診するようにしましょう。

痔って?

痔って

一般的に痔とは、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔ろう(あな痔)をいいます。

どんな症状?

痔核(いぼ痔)

直腸肛門部の血行が悪くなり、直腸の下部や肛門の静脈が膨れ上がることをいいます。痔核の原因は、肛門部の血行障害。便秘がちで長時間いきむ人や、同じ姿勢を続けることが多い人は要注意です。特に妊娠中は便秘になりやすく、大きくなった子宮が肛門周辺の血管を圧迫するため、痔核になりやすいといえるでしょう。痔核には、内痔核と外痔核があります。内痔核とは、歯状線(直腸と肛門間の境界)の内側がうっ血することによって起こります。排便の時に鮮血がポタポタまたはシャーと出ますが、歯状線の内側には知覚神経がないため、痛みを感じません。また歯状線の外側にできた痔核を外痔核といいます。内痔核が肛門の外に脱出することにより、大きくなるので、内外痔核や脱肛とも呼ばれます。悪化してくると強い痛みを伴います。

裂肛(切れ痔)

歯状線より下の部分にできる、裂創や潰瘍のことをいいます。女性や若い人に多いのが特徴です。裂肛は、固い便が通過して切れることによっておこります。痛覚が敏感な部分のため、排便時やその後に、出血を伴う強い痛みを感じるのが特徴です。裂肛は、別の病気が原因でおこる場合もあります。裂肛を伴う病気は、クローン病・ベーチェット病・潰瘍性大腸炎など。市販の薬を使っても症状が改善されない場合には、病院で診察してもらいましょう。

痔ろう(あな痔)

細菌感染によって肛門周囲膿瘍ができると、肛門内と皮膚との間に細菌の通り道をつくり、トンネル状にじわじわと広がります。これが痔ろうです。肛門周囲膿瘍のときは、激しい痛みを伴いますが、いったん痔ろうが完成されてしまうと、違和感や鈍痛を感じる程度。しかしこのまま放っておくと、排便のたびに細菌に侵されて、痔ろうがどんどん広がってしまうので、注意が必要です。

監修:医学博士、元東京女子医学教師

有楽橋クリニック前院長 林泰

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日々の生活でリンク先のの点を注意しましょう。