夏のお弁当対策
食中毒は常に気をつけたいです。しかし、夏から秋にかけては、食中毒が最も発生しやすい時期。この時期はお弁当作りにも頭を悩まされますよね。食中毒を防ぐポイントをもう一度おさらいして、“安全”で“おいしい”お弁当を作りましょう!
食材のなかには、殺菌・抗菌効果に優れたものが数多くあります。上手に活用して、傷みにくいおかずを作りましょう。
※ 殺菌とは、細菌をはじめとする微生物、特に病原菌を死滅させること 。抗菌は細菌の発生・生育・増殖などを抑制する作用。防腐は微生物の増殖を抑えるなどして腐敗をふせぐこと。
梅干しには殺菌・抗菌作用があり、弱った胃腸の働きを助ける効果があります 。日の丸弁当もいいですが、その場合、殺菌されるのは梅干の周囲だけ。ご飯を炊く際、炊飯器にお米と一緒に一粒入れ、炊き上がったら混ぜ合わせると、殺菌効果が全体に行き渡ります。
- 梅干しの炊き込みご飯
- ささ身の梅肉はさみ揚げ
- ひじきの梅肉煮
- いわしの梅煮
殺菌・防腐効果に優れているお酢は、夏場は特に積極的に取り入れたい調味料。梅干し同様、炊飯時にお酢を入れると傷みにくくなります。(米2合に対し大さじ1が目安)
- 鶏のさっぱり煮
- 肉団子甘酢あん
- アジの南蛮漬け
- 夏野菜のピクルス
生姜には抗菌作用があります。ただそのままでは食べにくいので、生姜焼きのように、すりおろして肉と炒めたりなど、上手にお弁当に取り入れましょう。
- 豚肉の生姜焼き
- 新生姜の甘酢漬け
- 牛肉とゴボウのしぐれ煮
- 鶏もも肉の生姜焼き
香りのいい大葉には、強い抗菌・防腐効果があります。肉をくるんで焼いたり、野菜を巻いて揚げたり、さまざまなアレンジ料理に使えそう。独特の香りで食欲も増進されます。
- 鶏むね肉の大葉味噌焼き
- 鶏つくねの大葉巻き
- 明太子と大葉のささ身焼き
- 大葉入り玉子焼き
カレー粉に含まれるターメリック(ウコン)の中には防腐効果を高めるクルクミンが入っています。
いつものおかずにカレー粉をプラスし、カレー風味に仕上げるだけでも、お弁当の強力な味方に。
- タンドリーチキン
- ブロッコリーのカレーフリッター
- カレー風きんぴら
- かじきのカレーソテー
調理法や食材での対策はもちろんですが、最近では食中毒防止のお弁当グッズも大充実。可愛いデザインのものが多いので、持っているだけでも楽しい気分になれるかも?!
保冷剤
何度も凍らせて使える保冷剤は、お弁当のお供に最適。こんなユニークで可愛らしいデザインの保冷剤なら、子どもも喜ぶこと間違いなし!
保冷剤がお弁当箱のフタ
フタに保冷剤が入った便利なお弁当箱。冷凍庫でフタを一晩凍らせ、翌朝おかずを詰めたら、凍らせたフタをセットするだけ。おかずをひんやりキープ。
小分けシリコンカップ
おかず同士がくっつかないよう、小分けできるシリコンカップ。冷凍もできるので、凍らせて入れれば保冷剤代わりにも。カラフルなカップでお弁当も華やかに。レンジ・オーブンでの使用も可。
お弁当用抗菌シート
シートをおかずやごはんの上に乗せて、フタをしておくだけでOK。シートの抗菌成分が、食品の菌の増殖を抑えてくれます。梅干が苦手なお子様の強い味方に。
抗菌おにぎりラップ
おにぎりを可愛くドレスアップできるグッズ。裏側のフィルムには銀イオンが練りこんであるタイプは、食品に付着した雑菌の繁殖を抑えます。
食中毒ついてもう少し知りたい
食中毒は、国内で発生する8割以上が細菌やウイルスによるものです。
とくに細菌性食中毒は、家庭でも発生する危険性が十分あります。
本格的な食中毒シーズン真っ只中の時は、家庭でできる予防の基礎知識を身につけておきましょう。