正しいスキンケア

Skincare Facial Cleaning – 正しい洗顔の話

思わず目で追ってしまうきれいな肌。基本の知識を知りきちんとお手入れすればいつしかそれはあなたのものに。

1. 洗顔がどれだけ肌をきれいにするか、正しい洗顔の話

肌がきれいな人に話を聞くと、なにより洗顔にいちばん投資するという答えが断トツ!美容業界には信じられないほど美肌の熟年女性が数多く存在し、そのほとんどが”洗顔あってのスキンケア”と言い切ります。”1日洗顔をさぼると10日老化が早まる”という言葉も、この業界で超有名なフレーズ(10日が1週間や5日に入れ替わることもありますが)。

巷のカルチャースクールのスキンケア講座でも、肌が黒くくすんでいた人が、きちんとダブル洗顔を始めたら別人のように美肌になった例は数知れず。高価格の美容液やパックの使い方より、”正しい洗顔”を知る方が効果は絶大です。

まず「汚れ」が、私たちが想像する以上に肌を傷めるという事実を認識しましょう。この怖さを知ると、洗顔せずにはいられなくなります。

美肌さん 肌問題
「汚れ」が肌に悪い理由
  • 日中に分泌される皮脂、そしてファンデーション。これは、紫外線や乾燥、排気ガスなどの汚染物質から肌を守ってくれる効果大。
  • 泡を十分に立てると、フカフカの泡がほっこり顔を包みこみ、手を押し返すような弾力を感じます。これは、本当にたっぷり泡立てた時にしか実感できないもの。
  • では、どのくらい泡立てればいい? 試しに30回、手をこすり合わせて泡立ててみましょう。けっこう手間がかかるはず。でもその泡で顔を洗うと、いままでにない気持ちよさに気づくはず。すすぎのときの泡切れの速さも見違えるほどです。
夜の洗顔

家に帰ったら汚れを含んだ古い皮脂とファンデーションを、”ごくろうさま”と落としてあげる。それが夜の洗顔です。つまり洗顔のサボりとは、肌に毒ををつけっぱなしで寝てしまうこと。 飲みすぎた日などに”顔洗わないで寝ちゃった”という気持ちもしみじみわかります。でも洗顔サボりの恐怖を知った人はみんな、床を這ってでも顔を洗うようになります。まずは毎日顔を洗うだけで肌のきれいレベルは違ってくる。それが洗顔のお話その1。

2. 洗顔の命は泡!

石けんでもクリーム系洗顔料でも、とにかく泡をたっぷりたてるのが洗顔の必須項目。てのひらと肌の間に泡をはさむことで、肌への摩擦刺激を和らげることが目的です。

みなさんの中にも、洗顔料をすぐ顔にのせてしまうとうい方があるのでは? これでは泡立てがまったく足りません。洗顔は泡が命! なのです。

美肌さん 正しい洗顔
いい泡とは?
  • 泡立ての目安。石けんの泡を顔につけてからそこにお湯を加えた時、さらに泡が増えるようなら、それは泡立てが不十分だった証拠。
  • 泡を十分に立てると、フカフカの泡がほっこり顔を包みこみ、手を押し返すような弾力を感じます。これは、本当にたっぷり泡立てた時にしか実感できないもの。
  • では、どのくらい泡立てればいい? 試しに30回、手をこすり合わせて泡立ててみましょう。けっこう手間がかかるはず。でもその泡で顔を洗うと、いままでにない気持ちよさに気づくはず。すすぎのときの泡切れの速さも見違えるほどです。
さて、いい泡立てのポイントは3つだけ

まず始めに手をよく洗う。手が汚れていると、泡立ちが悪くなります。

洗顔料は適量をとります。少なすぎるのもNGですが、逆に多すぎても泡を立てるのが大変で、充分に泡立てないまま顔にのせてしまうことになります。

水を少しずつ足しながら、泡を立てます。空気を含ませるようにして、最低30回。

その泡を肌の上で転がすようにするだけで、汚れがスーッと洗い流されます。

『泡立てネット』を使うと、見事な泡がブクブクできます。「なぜ泡が大切か。」それがわかっているのなら、便利アイテムを活用するのはまったく問題なし! 泡立てネットを使いこなすコツは、できた泡を手の中で少し温めてから洗顔すること。泡が冷たいままだと、汚れなじみが悪いのです。

3. クレンジングについて

長いバケーションを楽しんだ後は体調を崩しやすいことはよくありますよね。お顔のコンディションも、ちょっとしたことでくすんで見えたり、吹き出物ができやすい状態になることも。そんなときはいつもより念入りにクレンジングをしてみてはいかが?翌朝のお肌の状態がかわって、気持ちよく1日を始められますよ。

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メイクをしっかり落とす!クレンジングのキソ

まず始めに手をよく洗う。手が汚れていると、泡立ちが悪くなります。

コットンにクレンジング剤をたっぷり含ませ、アイメイクと口紅を落とします。コットンをしばらく置いてからふきとれば、しっかりメイクもこすらず簡単に落とすことができます。ウオータープルーフのマスカラなどは専用のクレンジング剤を使うとよいでしょう。

クレンジング剤の量をしっかり守って

次に顔全体のメイクを落とします。クレンジング剤を乾いた手にとり、顔になじませます。クレンジング剤の量が少ないと、指がスムーズに滑らないので、肌に負担がかかるので、商品の説明書きにある適量を守りましょう。

こすらずやさしく汚れを落としましょう

クレンジングはこすって落とすのではなく、毛穴の中の汚れとクレンジング剤をなじませて、浮かせて落とすもの。指の腹のやわらかいところを使ってやさしくなでるようにらせんを描くようにマッサージしましょう。肌の上でマッサージしているうちに油分が乳化して指先の感覚が変わってきたら、汚れが浮いてきた合図。ぬるま湯でていねいに洗い流します。クレンジングの後は、洗顔料でダブルクレンジングすることもお忘れなく。

くすみが気になるときのディープクレンジング法

肌の調子がよくないな…と感じたら、いつもより念入りにクレンジングしましょう。ていねいにクレンジングすると、毛穴の奥から汚れが取れ、透明感のあるお肌が戻ってきます。マッサージをかねたディープクレンジングにはオイル系のクレンジング剤がおすすめです。

まずは顔全体のクレンジングを

  • メイクをしている場合は、ディープクレンジングをする前に、必ず顔全体のクレンジングを済ませてください。

クレンジング剤を顔になじませましょう

  • クレンジング剤を少し多めにとり、乾いた顔全体にやさしくなじませます。このときに目元は避けておくと、目にしみることもなく、ゆっくりクレンジングできます。

リラックスしながらマッサージ

  • ゆっくりと螺旋を描くように、お顔全体をマッサージする気持ちでクレンジングしましょう。ゆったりとリラックスし、力をいれずに指を動かします。

★ ワンポイントアドバイス

蒸しタオルを顔にのせて肌をやわらかくしてからクレンジングすると、毛穴の奥まですっきりと汚れを落とすことができます。ダブルクレンジングの前にも蒸しタオルを使うとさらに効果的です。

4.ダブルクレンジングは鉄則なの?

「メイクをしていても、石けんでゴシゴシ洗ったら落ちちゃうよ。」――そう、それは事実です。ではなぜオイルやクリームなどの、メイク落とし専用クレンジング料が存在するのでしょう?

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クレンジング料。その存在理由
  • メイクは肌に密着し、石けんの泡だけではなかなか落ちず、ゴシゴシこすらないと落ちないのです。
  • ところが日本人の肌質のほとんどは、このゴシゴシこするような摩擦刺激がタブー。こする刺激でメラニン生成が刺激され、黒ずみやシミ、くすみを引き起こしてしまうことになります。その他、細かい傷がついたり、シワの原因になることも。
  • クレンジング料は、肌にこびりついたメイクをふんわり浮かすもの。つまりその後の石けん洗顔で、泡だけでメイクがスルッと洗い流せる状態に”準備”する役割があります。
肌を傷めること

以上の理由から、クレンジング料と石けんがペアになって初めて、肌を傷めない優しい完璧な汚れ落としが両立すると言えます。(もちろん、2つの機能を兼ね備えたアイテムなら1本で完了。) 同じ理由から、普通のクレンジング料では落ちにくいウォータープルーフのマスカラなどはポイントメイクリムーバー*で落としておきたいもの。すべては肌を摩擦などで傷めないため。石けんではメイクは落ちないというのはウソですが、完璧に落とすにはかなり肌を傷めることになる、というのは本当です。

ポイントメイクアップリムーバーは、コットンで使うのが一般的。コツはリムーバーをつけたコットンを、まずメイクを落としたい所(まぶたならまぶた)にしばらくのせること。ゆっくり数えて10秒じっとそのまま。

このひと手間で、ポイントメイクがリムーバーとよくなじむので、あとはスーッと軽く拭くだけで、本当に楽チンに落とせます。

さらに目のキワのアイライナーやマスカラなどは、コットンを折った角で取るのもいいですが、綿棒にリムーバーをつけて取った方が、断然簡単に落としやすいので是非どうぞ!顔を洗った後、タオルにまだメイクがついてる、なんてことがなくなります。

昔と違い、サラサラとしてまったくべとつかないものがいくつか登場しています。ゴシゴシ洗ってもメイクが落ちない! というストレスがいとも簡単に解消します。1本持っているとかなり便利。

★クレンジング料を使うコツ

なにはさておき、初めて使うアイテムに関しては、説明書をまじめに読むのが第一です。手を水で濡らしていいもの悪いもの、拭き取るもの洗い流すものなどなど、その使い方は千差万別。使い方を間違えると、せっかくの効果も半減します。前に使っていたものとそっくりでも、使い方の注意が違うこともけっこうあります。

5. しっかりメイクをすっきり落とす!蒸しタオルクレンジング

秋の洋服はボルドーやダークグリーンなどのこっくりとした色が多く見られますよね。メイクアップもそれに合わせてしっかりメイクにする方も少なくないのでは?

そんなしっかりメイクをしたときは「きれいに落とさなくちゃ!」と力まかせにゴシゴシこすってはダメ。スキンケアの基本である、肌に優しい正しいクレンジングを身につけ、いつまでも誰もがうらやむ美肌を保ちましょう。

正しい洗顔 クレンジング料
ポイントメイクは専用リムーバーで

皮膚が薄くてデリケートな目元や唇のメイクは、ポイントメイクアップリムーバーで落としましょう。コットンに適量を染み込ませ、優しくふき取ります。落ちにくいマスカラなどは、まつ毛の根元でコットンを止め、マスカラとよくなじませてからふき取りましょう。

クレンジングクリームで汚れを浮かせる

クレンジング料は、汚れをしっかり落として肌触りもなめらかなクリームタイプがおすすめ。量は親指ひと節分が目安です。少なすぎると指を動かすときに肌に負 担がかかるので、使用量には気をつけましょう。額、頬、あごにクレンジングクリームを置き、顔全体を内側から外側へらせんを描くようにのばしましょう。

ティッシュオフ!

ティッシュを軽く当て、油分を吸収させます。このとき肌をティッシュでこすらないよう注意しましょう

蒸しタオルで温める

蒸しタオル*を用意し、顔全体を覆います。そのまま30秒ほどおき、肌をじんわり蒸らしましょう。熱と蒸気で肌が温まり、とってもいい気持ち!タオルがさめたら、きれいな部分で肌にのこったクリームをふき取ります。その後はいつも通りのスキンケアをしてください。

水で濡らし軽く絞ったタオルをラップやビニール袋に入れ、電子レンジで1分ほど加熱します。加熱後のタオルは非常に熱いので、ヤケドしないよう十分注意しましょう。

6. くすみよ、さらば!蒸しタオル洗顔

冬の季節は新陳代謝が悪くなり、老廃物がたまって肌もくすみがちに。肌の汚れをしっかり落とし、活力を取り戻す「蒸しタオル洗顔」を試してみましょう。

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蒸しタオル洗顔とは?

クレンジングの後、温めたタオルで肌を蒸す方法です。蒸気により毛穴を開かせて奥の汚れを引き出すことが出来ます。また、肌を温めることで血液やリンパ液の循環を活発にし、新陳代謝を高める効果があります。

蒸しタオルの作り方

細長く2つ折りにしたタオルを水でぬらし、軽く絞ります。タオルの両端からくるくると巻き、ラップで包むかビニール袋に入れます。それを電子レンジで30秒~1分ほど加熱すれば出来上がりです。(電子レンジの加熱時間は目安ですので気持ちいいと感じる温かさに調整してみてください。くれぐれもやけどには注意!)

洗顔方法

蒸しタオルを顔が覆われるくらいの大きさに折りたたんで、顔の上に乗せます。そのまま30秒ほど肌を蒸らしましょう。その後タオルを折り返して、きれいな部分で残っている汚れをふき取ります。時間のあるときは、さらにもう1本蒸しタオル洗顔をすると完璧に汚れを取ることが出来ます。

蒸しタオル洗顔は、手軽に毛穴の奥の汚れを取るだけでなく、ホッとリラックスすることが出来ます。このリラックスはお肌をキレイに保つためにとても重要なこと。この他にも、早寝早起きを心がけ、バランスの良い食事を摂れば美肌になること間違いなしですね。

★ ワンポイントアドバイス: その1

蒸しタオル洗顔の後、すぐに化粧水でパッティングすると、乾いた大地に水が染み込むように、吸収がぐっと高まりますよ。蒸しタオル洗顔をした後の肌は乾燥しやすくなっていますので、すぐにお手入れをすることを忘れないで。

★ ワンポイントアドバイス:その2

夏や、開いた毛穴に悩んでいる人は、蒸しタオル洗顔をした後に「冷やしタオル」をしてみましょう。
まず、軽く絞ったタオルを冷蔵庫に入れておきます(急いでいるときは冷凍庫でもOK)。蒸しタオルで汚れをふき取った後に、冷蔵庫から冷えたタオルを取り出し、顔に乗せます。サウナに入った後に水風呂を浴びるような感覚です。細胞に程よい刺激を与えて活性化させます。温→冷→温→冷と何度か繰り返すと効果的。最後は、蒸しタオル→化粧水で引き締めましょう。

7. いつもの保湿にひと工夫。“モチ肌”になれるデイリーケア

健康な肌は、角質層に10~20%の水分を含んでいます。肌荒れ・ニキビなどのトラブルも水分不足が原因。モチっとした美しい肌には水分が欠かせない存在です。 そしてこの大切な水分を保つ役割を担うのが、肌の表面の皮脂膜。水分を補給したら、油分も忘れず補ってください。特に洗顔後は、皮脂膜が流れ水分が逃げやすい状態。洗顔後の保湿を念入りに行うだけで、肌コンディションがぐっと変わってきます。
毎日のしっかり保湿でトラブルのない健康的な素肌を目指しましょう!

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毎日の積み重ねが大切!保湿ケアの基礎のキソ

化粧水はコットンでつけましょう。

化粧水はコットンでつけることをオススメします。肌のすみずみまで成分が浸透し、毛穴の引き締め効果も高まります。
パッティングのポイント
コットンを2本指の上に置き、たっぷりと化粧水を含ませます。このとき肌に触れる全面に化粧水をなじませるのがポイントです。顔の下から上に向け、こすらず押さえるようにしてパッティングしていきましょう。。

パッティングに差がつくコットンの選び方

綿を切りっぱなしにしたものより、端がプレスされたものを選びましょう。肌に綿が残らないので、パッティングがしやすくなります。

化粧水と乳液でできる、一歩上をいくスペシャルケア

ローションパック

市販のローションマスクやコットンに化粧水をたっぷり含ませます。10~15分顔の上でなじませます。週1回のスペシャルケアにぜひ取り入れてください。

乳液マッサージ

化粧水で肌を整えたら、500円玉くらいの乳液を肌になじませます。顔の中心から外に向かって、力を入れずゆっくりマッサージしていきましょう。2~3分して滑りが悪くなったら、蒸しタオルでやさしく拭き取ります。肌をしっとりやわらかくするマッサージです。お化粧ノリが悪いときにオススメです

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(クレンジング、蒸しタオルクレンジング、蒸しタオル洗顔、もち肌デイリーケア 提供:美・ファイン研究所>> ) 

(正しい洗顔  洗顔にいい泡、ダブルクレンジング 文:すぎの久美)  

イラスト・Milky