仕事

「だから女には任せたくないんだ。」

総合職5年目、メーカーで販促に携わっています。
先日の企画会議でのことです。私の出した企画について話し合った時、課長にダメ出しをされ不覚にも涙を流してしまいました。企画が通らなかったから、ではなく、課長の理不尽な態度に感情が高ぶってしまったのかもしれません。 というのも、その企画がダメな理由というのが、「なんか気にくわない」。具体的な説明を求めても「とにかく、ダメ」の一点張り。納得いきませんよね。 挙げ句の果てに、涙を流した私をみて「だから女には任せたくないんだ」。 確かにあの時、私も冷静さを欠いていたと反省しています。でも、多分いままで 課長に対して感じていたストレスが、爆発してしまったのかもしれません。この課長は昨年9月に着任したばかりなのですが、当初から、女性に対する偏見を言葉や態度の端々で感じていました。 結局私はこの企画からはずされ、2年後輩の男性が担当することになりました。それは仕方ないにしても、このことがあって以来大きな仕事をさせてもらえなくなりました。この課長がくる前までは、それなりに大きな企画を担当してまわりからも認められていただけに、くやしくて仕方がありません。同じチームの男性に相談しても、何もしてあげられなくてすまない、と言うばかり。
このままでは、もっとストレスがたまっていきそうです。かといって、会社をやめようとまでは思わないし。課長はもちろんですが、私の人事異動もありえません。 この状態で、どうしたら気持ちを切り替えられることができるか、どうぞ教えてください。


“女を理由に差別されている”という意識を捨てよう

実際、均等法がどうのと言ったって、まだまだ女性はマイノリティー。
男性の築いてきた社会の中で女性蔑視の考え方はそう簡単には払拭できそうもありません。法律で人の気持ち までを変えることは出来ないのですから。総合職と言えどもあなたのような目に会っている人は結構多いのです。これに関しては、時が熟するのを待つしかないのでしょう。しかし、それだけでは何の進歩もありません。
そこでこう考えてみてください。
人は差別をされると必ずその理由を追求します。
あなたも課長から冷遇されている理由は女であるということを挙げています。
私の知り合いで、大変優秀で、周囲からも認められてバリバリ仕事をしていた人がいました。ところがある時やはり上司が代わったとたんに、全く無視され、認めてもらえないどころか、冷遇され続けています。もう何年もです。 この人が冷遇されている理由は何だと思いますか。女性だからではありません。
なぜならこの人は男性だからです。

つまり差別をしようとする人にとって、理由は何でもあるということ。
問題の要因を私たちの力ではどうしようもないことにだけ捕らわれてしまうと、不満だけが増幅され、何の解決にもなりません。だからこそ、私たちは“女を理由に差別されている”という意識を捨てようではありませんか。だって絶対に女はやめれないんですから。女であるということは、特徴の一つでしかないのです。
課長があなたに辛くあたる他の理由を考え出してみてください。
あなたの企画自体の問題点はないのでしょうか。
課長との人間関係はどうなのですか。
前の上司の方が良かったという気持ちが態度に出たりしていませんか。
あなた自身が女性であるという意識を捨てられたら、私のアドバイスはこうです。
平賀源内がこんな言葉を残しています。「ボールは下に落ちなければ弾まない」。
日はいろいろな人に当たらなければならないのです。あなたにばかり日があたっていたのでは、あなたの影で くすぶってしまう人もいるはずです。日の当たらない時には、その時にしか出来ない事をするための時間があるということです。つまり蓄えの時。自分自身に充電をする時期なのです。 資格を取るのも良し、今まで出来なかった自分自身を磨く、向上するための勉強をしたらいかがですか?

こんなチャンスはめったにないかもしれません。いつでもあなたが輝いてさえいれば、また必ずチャンスは巡ってきます。 ビジネス社会で生き残るのは決して生易しいものではありません。女性だけが大変なわけではなく、男性も同じように厳しい現実に常に直面しています。その時に男であると言う理由で泣きごとは言わないでしょう。男性化する必要はないのですが、こんな時、男性ならどうするだろうか、と視点を変えて考えてみることも勉強になります。なにしろ男性は一応は社会の先輩なのですから。
さあ、頑張って、そのうち課長を追い越そうね。

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