仕事

「派遣社員だから」と言われて納得がいかない

私は7年間、大手損保でOLをしていました。職場環境にはとても恵まれていましたが、帰国子女の私はどうしても英語力を生かした仕事につきたくて、退職を決意し、今はバイリンガル営業ウーマンとして某広告代理店に派遣社員として勤務しており、1年経ちます。
 幸い、今の職場も環境は文句なしです。自分でも本当にラッキーだと思います。ただ、やっぱり私は”派遣社員”にしかすぎないのです。社員とほぼ同じ業務内容で、それに加え企画書の翻訳やプレゼン時のウィスパリングなどもしています。プレゼン前になると、深夜残業はあたりまえ、ひどい時は朝までという事もあります。やりがいはあるし、面白いのは間違いないのですが、せっかく社員と変わらない仕事をこなしても、いざという時は「派遣社員だから」と言われてしまい、納得がいかないのです。処遇はもちろん派遣社員なので良いとは言えません。
 今の会社は勤続1年を超えました。なんだか割り切れない気持ちで続けるのがつらい毎日です。この”つらさ”、どうしたら良いでしょうか。


“派遣”はシステム

厳しい言い方をするけれど、あなたは甘えていますよ。「いざという時に派遣社員だからと言われてしまう」のは当たり前。企業がなぜ派遣社員を使うか、あなたにも充分かっているはず。会社にとって派遣社員を使うメリットは、必要な期間に必要な能力を使えること。そして、直接雇用するために発生する雑事や将来の諸々の経費を考えなくて良いことです。しかし、実際に会社があなたの直接の雇用先である派遣会社に支払っている人件費は、単価で考えれば決して安い金額ではないはずです。あなたは求められている能力を提供するために派遣されているのですから、その仕事が正社員と同じであろうと、深夜業務であろうと、他の人では出来ないような業務であろうと関係ないのです。そして派遣社員の待遇に関しては、あくまでも直接の雇用者である派遣会社との問題なのです。

  あなたに限らず派遣社員の人は、一様に正社員と同じ仕事をしたり、それ以上の仕事をすると、「損した感」を持つようです。それは自分が最大の能力を提供しているにも関わらず、実際の現場で正社員と同じ待遇が受けられないという疎外感からくるのでしょうが、その意識は捨てなければなりません。それが”派遣”なのですから。会社として派遣社員を契約するのはあくまでも、その人の即戦力を買っているのであって、その人に経費をかけて育てたり、福利厚生を与えていたのでは、派遣を使うメリットがないのです。たまに派遣社員にも同じ待遇をする場合があるとしても、むしろそれは例外であって、個人的な配慮と考えるべきでしょうね。 雇用形態が違うのですから、待遇も異なるのは当たり前、そうでなければ逆に正社員の中から不公平感が生まれてくることにもなります。実際の現場で待遇が違うからと言って、誰もあなたが憎いわけでも嫌いな訳でもなく、これはシステムなのです。あなたが派遣社員を選んだということはそういうことを選んだということなのです。

  淋しいとか辛いとか感情的な問題ではなく、自分のやりたかった仕事、能力を最大限に発揮させてくれる職場として、この職場はどうなのですか? あなたにとっては、雇用形態より仕事の内容が重要な要素だったのではないですか? なぜ大手損保を辞めたのか、その根本を思い出して御覧なさい。

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