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整理術

快適な受験生活を送るための整理術

 子どもたちの持ち物は成長に伴ってどんどん増えていくだけに、「なかなか片付かない」「すぐに散らかる」「必要なものが見つからない」といった悩みを持つご家庭は少なくないかもしれません。スッキリ片付けて快適に受験生活を送るために、整理・整頓を習慣づけるコツを収納カウンセラーの高田はるみさんと考えます。

高田はるみさん(収納カウンセラー)
  工務店の事務職をしながら子育てや家事に追われているとき、収納カウンセラー飯田久恵氏の著書に出会う。飯田氏の講座を受講し、収納カウンセラーの認定資格を取得。共稼ぎをせざるを得ない現状のなか、生き方を再確認する手助けをしてあげたいと願い、『設計・収納・生き方をトータルで考える』をテーマに収納カウンセラーとして活動している。

整理術は子どもの自己管理能力を育てる

「必要な物は何か」を自分で考え“使ったら戻す”工夫と習慣化で子どもの自己管理能力を育てる

ステップを踏んで

 学校関係のプリント類や図工の作品、塾の教材や試験結果などの書類、志望校の学校案内や過去問題集、お稽古事に関する物…。毎週、毎月、毎年、子どもの持ち物は増えていきます。気がつくと、子どもの机の上に山積み状態になって勉強するスペースもない。そして、いつも必要なものを探していたり、どこに何があるのっかわからず、見つけられなかったり…。いくら子どもに「片付けなさい」と言っても、事態はいっこうに改善されず、ストレスを感じているお母さんも多いようです。まず子どもにどんな働きかけをすればよいのでしょうか?

物を片付けるためには、ステップ(手順)を踏まえることが大切です。まずしなければならないのは整理すること。整理と整頓は違います。整理とは、要・不要かを判断して必要なものだけを残すこと(もとに戻らない片付け)。整頓とは、とりあえずどこかに物を収めてきれいに片付けたようにすること(もとに戻ってしまう片付け)。収納とは、残した物を出し入れしやすい位置、高さ、形にして置くことです。(高田)

 整理の第1段階として、要る物と要らない物を分けるとき、親が決めるのではなく、自分にとって「必要な物は何か」を、子ども自身に考えさせることが大切です。子ども自身で選ぶことが難しい場合は、親が一緒に考え、判断を助けますが、必要な物を考えることは、自分が「何をしたいか」「何が好きなのか」を見つめ直すこと。子ども自身が中学入試への挑戦という目標に向かって「どうしなければならないか」に気づくきっかけにもなるはずです。

逆戻りしない習慣に

 片付けが苦手な子どもや、忙しくてなかなか手助けのできないお母さんもいます。スッキリした状態を維持し、時間がたつと散らかった状態に逆戻りしないためにはどんな工夫が必要ですか?

頭を使って必要な物を考えたら、実際に体を動かして整理するための行動を起こします。一般的に集中できる時間は15分程度といわれていますが、例えば本棚の半分とか、キッチンタイマーなどを使って何分だったらできそうかを子どもと一緒に決めてゲーム感覚で終了し、“自分で決めたことができた!”という達成感、“気持ちいい”“楽しい”を実感させてストレスにならないやり方で少しずつ段階的にやってみましょう。(高田)

 そして“必要な物=残す物”を選んだら、効果的な分類と効率的な収納を考えてみます。 ポイントは「使う物の頻度に合わせて出し入れする位置、高さを決めること」「入れ物の形、出し入れのしやすさ、形に配慮されていること」。片付けやすい環境を整えてあげることで、子どもは自然ともとに戻すようになります。では、次頁から各ステップを具体的に考えていきましょう。

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