子どもの病気事典

子どもの病気事典 – 風疹(三日はしか)

子どもの病気事典 風疹(三日はしか) 幼児・こどもの病気・症状・ケア

子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。

風疹(三日はしか)って?

風疹ウイルスによる感染症です。
全身の発疹、リンパ節の腫れ、発熱がみられます。はしか(麻疹)に似た発疹が出て、3~4日で軽快するので「3日ばしか」とも呼ばれています。
妊娠初期の女性が風疹に初感染すると、胎児の目や耳、心臓に障害をきたす(先天性風疹症候群)こともあり、怖れられています。

何歳位でかかるの?

全ての年齢で発症します。
小児では発疹が主ですが、年齢が高くなると頭痛、倦怠感、微熱、関節痛など、いろいろな症状がみられます。脳炎や血小板減少性紫斑病を時に起します。

症状は?

発熱と赤い小さな発疹が、首から始まって全身に広がります。発疹、発熱と耳や頭の後部のリンパ節が腫れます。熱と発疹は3~4日くらいで軽快します。

治療法・予防法?

診断がつけば、特別な治療はありません。安静にして、過ごしましょう。
学校伝染病のため、発疹が消失するまでは登園、登校はできません(登園・登校許可が必要です)。
現在風疹は、麻疹と混合したMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を接種して予防します。1回接種では、風疹にかかってしまう成人が少なくなかったため、現在は1歳、5歳の2回接種となっています。風疹にかかった記憶がない方は、抗体の有無を調べ、妊娠の可能性のない時期に予防接種を受けておきましょう。

お家でのケア方法?

室内で静かに過ごします。発疹は多少のかゆみを感じることがあります。入浴は発熱がなければかまいません。

頻度?

まれにある

監修:鈴の木こどもクリニック院長、鈴木 博