子どもの病気事典

子どもの病気事典 -動脈管開存症

子どもの病気事典 動脈管開存症 幼児・こどもの病気・症状・ケア

子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。

動脈管開存症って?

動脈管開存症は肺動脈と大動脈をつなぐ血管である動脈管は、胎児には必要な血管ですが、生まれてからは必要ありません(臍帯と同じです)。そのため、生まれるとすぐ普通は萎んでしまうのですが、これが開きっぱなしのため、心臓に負担がかかる病気です。

何歳位でかかるの?

先天性の病気です。未熟児に多く見られますが、成熟児でもみつかります。

症状は?

未熟児の動脈管開存症は呼吸障害に合併して、急速に心臓が弱るので、薬を使用したり、手術をして、動脈管をしばります。
成熟児の動脈管開存症は、症状があまり見られず、心雑音が聞こえる程度の例も多いです。
動脈管を通る血流が多いと、息が早い、脈が速い、寝汗をかく、手足が冷たいなどの症状が見られます

治療法・予防法?

未熟児が心不全症状を起こしている場合は、薬の投与、または手術(結紮術)が行われます。
成熟児は生後1カ月くらいで自然に閉じる例もありますが、それ以外は手術かカテーテル治療が行われます。

お家でのケア方法?

重症でない限り、普通の生活ができます。

頻度?

まれにある

監修:鈴の木こどもクリニック院長、鈴木 博