子どもの病気事典 – 手足口病
子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。
手足口病って?
手足口病は夏風邪のひとつで、5~8月ぐらいに小流行しますが、1年中見られます。手と足に水疱が出現し、口の中にアフタ(口内炎)がみられます。
夏風邪ウイルスのグループのコクサッキーウイルスが原因で、経口、飛沫感染で広がります。
何歳位でかかるの?
乳幼児に多く見られますが、大人でも発病すると、典型的な手足口病の症状を示します。
症状は?
38.5℃ぐらいの熱が数日続きます。手の甲とひら、足の甲と裏、口の中に1~5mmの円形~楕円形の水疱が出現します。水疱はかゆくないようです。破れることなく消えていきます。口の中に数個~多数の口内炎がみられます。
治療法・予防法?
口内炎がひどく、食事をとれない時や発熱が続く場合は治療が必要になります。
まれに髄膜炎を起こすことがあるため、頭痛、嘔吐には注意が必要です。
お家でのケア方法?
口内炎があると、食べ物がしみて食欲が落ちます。口当たりのよい食事を与えましょう。
全く食事が取れない場合は、輸液なども必要になることがあるので、小児科を受診します。
手足の硬い水疱は治療はいりません。
便中にウイルスが排泄されるため、おむつ交換時などの手洗いはしっかり行いましょう。