子どもの病気事典 – 風邪症候群
子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。
風邪症候群って?
風邪症候群とは、200種類以上のウイルスによって起きる、咳、鼻水、喉の痛みなどの症状を起こす病気の総称です。
似た症状に、細菌感染によるもの(代表は溶連菌)、アレルギーや寒冷によるものなどがあります。
鼻から喉にかけての上気道(鼻腔・咽頭・喉頭)にウイルスが感染して炎症を起こし、上記症状がおこります。ウイルスは200種類以上もあるため、何回も風邪をひくのです。
何歳位でかかるの?
年齢を問わずかかります。
症状は?
鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が出て、その後熱が出たり、頭痛がしたり、体がだるいなどの全身症状が見られることもあります。病原ウイルスによっては、下痢や嘔吐、腹痛、結膜充血などの症状が出ることもあります。
赤ちゃんの場合は、機嫌が悪くなってぐずる、鼻が出る、咳をする、などは風邪症候群の可能性があります。
治療法・予防法?
ほとんどの場合は自然に治りますので、特別な治療法はありません。熱は1~2日ほどで下がり、他の症状も数日で軽快します。
ただし、3カ月未満の新生児で38.0度以上の熱があれば、小児科を受診したほうが良いでしょう。乳幼児の場合でも、3日以上熱が続くようであれば早めに受診しましょう。
お家でのケア方法?
水分の補給に気をつけて、安静に過ごせるようにします。室内の空気が乾燥している時は、部屋に洗濯物を干したり、湯気を立てたりして湿度を60%以上に保ってください。
鼻がつまった場合には、鼻の穴の入り口を綿棒で掃除してあげてください。熱がなく、機嫌がいい場合にはお風呂に入れても構いません。